一隻(読み)イッセキ

デジタル大辞泉 「一隻」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せき【一隻】

船一そう。→
一対いっついの物の片方

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精選版 日本国語大辞典 「一隻」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せき【一隻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一対の物のうちの片方。
    1. [初出の実例]「養ひ得たる一隻の眼孔もて、読みては又読み」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)
    2. [その他の文献]〔穆天子伝‐三〕
  3. 船一そう。また、酒や湯水などを入れる槽(ふね)一つ。
    1. [初出の実例]「湯船弐隻 一隻長三尺六寸」(出典:多度神宮寺伽藍縁起資財帳‐延暦二〇年(801)一一月三日)
    2. [その他の文献]〔白居易‐初到忠州贈李六詩〕
  4. 魚や鳥や馬など一つをいう。
    1. [初出の実例]「鮭一隻」(出典:延喜式(927)三二)
    2. 「大なる駝鳥一隻」(出典:日本風俗備考(1833)九)
  5. 矢、槌(つち)、印、珠玉など一つをいう。
    1. [初出の実例]「大鎚壱隻。〈略〉寺木印壱隻」(出典:多度神宮寺伽藍縁起資財帳‐延暦二〇年(801)一一月三日)

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普及版 字通 「一隻」の読み・字形・画数・意味

【一隻】いつせき

片方。

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