七人比丘尼(読み)しちにんびくに

改訂新版 世界大百科事典 「七人比丘尼」の意味・わかりやすい解説

七人比丘尼 (しちにんびくに)

仮名草子作者不明。1635年(寛永12)刊。長野善光寺参詣の人のために湯の接待をはじめた2人の尼の家に,さらに5人の尼が加わり,おのおの身の上のざんげ話をはじめる。最後花山院の姫であったという尼が,それぞれの話に批判を加えて去るという筋で,御伽草子三人法師》の影響を受けている。仏教鼓吹の小説であるが,さらに《二人(ににん)比丘尼》《四人比丘尼》の後続作を生んだ。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 野田

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む