接待(読み)セッタイ

デジタル大辞泉 「接待」の意味・読み・例文・類語

せっ‐たい【接待/摂待】

[名](スル)
客をもてなすこと。もてなし。「得意先を―する」「―係」
人の集まるところなどで、一般の人に湯茶などを振る舞うこと。
寺の門前往来清水または湯茶を出しておき、通りがかりの修行僧に振る舞うこと。接待茶 秋》「―の寺にぎはしや松の奥/虚子
[補説]曲名別項。→接待
[類語]応対応接接客人あしらい客あしらい客扱い客をするもてなす供応馳走ふるまう饗する相伴遇する歓待構いお構い愛想もてなし椀飯おうばん振る舞い造作

せったい【接待/摂待】[謡曲]

謡曲四番目物金春こんぱる以外の各流。宮増みやます作といわれる。山伏姿の義経主従が奥州佐藤継信やかた老母から接待を受け、弁慶継信忠信兄弟の最期を語る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「接待」の読み・字形・画数・意味

【接待】せつたい

待遇。〔三国志、呉、陳表伝〕表、戰士の力を得んと欲し、を傾けて接待す。士皆愛附し、用令を爲すことを樂しむ。

字通「接」の項目を見る

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改訂新版 世界大百科事典 「接待」の意味・わかりやすい解説

接待 (せったい)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の接待の言及

【もてなし】より

…引出物。また入湯や寝所の設備が大きな要件となることもあり,一般に客人の供衆への接待も,もてなしの厚薄にかかわる。 これらの効果は,場面に応じて多様であり,ときには,たとえばいろりに投ぜられる木が最大のもてなしにもなるが,一般には,この諸分野の多くに格式が整い,諸階層とも,その作法への習熟が求められた。…

※「接待」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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