七尺の屏風(読み)しちせきのへいふう

精選版 日本国語大辞典 「七尺の屏風」の意味・読み・例文・類語

しちせき【七尺】 の 屏風(へいふう)

  1. 中国の秦の始皇帝が、荊軻(けいか)らに刺されようとしたとき、それを飛び越えて危難をまぬがれたという咸陽宮の屏風(びょうぶ)。唐の張守節の「史記正義」が刺客列伝の荊軻の節に引いた「燕太子篇」によれば、始皇帝が、荊軻に胸に剣を擬せられ、琴を聴いて死にたいと乞い、琴を弾かせたところ、その歌に「羅縠の単衣、裂きて絶つべし、八尺の屏風、超えて越ゆべし」とあり、始皇帝は袖をふりきって屏風を飛びこえて難をのがれたという。八尺の屏風が、なぜ日本では七尺の屏風になったのかは不明。しちせき。
    1. [初出の実例]「大塔の二品親王は、〈略〉早業は江都が軽捷にも超たれは、七尺(セキ)の屏風未必しも高しとせす」(出典:太平記(14C後)二)

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