(1)平曲の曲名。平物(ひらもの)。拾イ物。燕の太子の丹が秦に捕らえられたとき,本国の老母にひと目会いたいと願ったところ,秦の始皇帝は,馬に角が生え烏の頭が白くなったら許そうとあざけった。ところが忠孝を重んずる神仙や聖人に丹の孝心が通じ,角のある馬と白い首の烏が宮廷に来た(〈三重(さんじゆう)〉)。そこで丹は国へ帰されたが,秦を恨み荆軻(けいか)を大臣として再起を図る。始皇帝が亡命者樊於期(はんよき)の首に懸賞金を掛けていることを知った荆軻は,秦舞陽と2人で秦の都におもむく。都の咸陽宮は,地上3里の高さに金銀で飾り立てた壮大な皇居である(〈拾イ〉)。2人は樊於期の首と燕の国土の地域図を始皇帝に捧げ,すばやくその袖をとらえて剣をさし付ける(〈拾イ〉)。始皇帝は后の花陽夫人(かようぶにん)の琴を聞いて死にたいという。夫人は琴の歌詞に託して帝に脱出を勧める(〈三重〉)。帝は袖を引き切って逃れ,逆に2人を討ち取り(〈拾イ〉),ついに燕を滅ぼした。三重,拾イが聞きどころ。
(2)能の曲名。四番目物。作者不明。シテは始皇帝。壮麗な咸陽宮の叙景のあと,荆軻(ワキ),秦舞陽(ワキヅレ)の登場となり,以下平曲のとおりに筋が運ばれる。花陽夫人(ツレ)が琴歌を歌う〈琴ノ段〉が聞きどころ。
執筆者:横道 万里雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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