七慢(読み)しちまん

精選版 日本国語大辞典 「七慢」の意味・読み・例文・類語

しち‐まん【七慢】

〘名〙 (「慢」は慢心の意) 仏語。みずからをたのみ誇る煩悩七種に分けたもの。自分より同等かまたは劣った者に対して誇る慢を初めとして、過慢、慢過慢、我慢増上慢、下劣慢、邪慢総称
町人嚢(1692)二「仏教にも七慢の説あり。兎角自慢はさまざまありと見えたり」
一遍上人語録(1763)下「自力の善は七慢九慢をはなれざるなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android