精選版 日本国語大辞典 「我慢」の意味・読み・例文・類語
が‐まん【我慢】
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サンスクリット語アスミマーナasmimānaの訳語。仏教教義においては、心の傲(おご)りを「慢」と称して煩悩(ぼんのう)の一種に数えているが、それに7種あるという。そのうち、「私は劣れるものより勝(すぐ)れているとか、等しいものと等しいのである」というように「私は……である」と考える心の傲りが狭義の慢であり、「五取蘊(ごしゅうん)(五つの執着の要素)は我(が)あるいは我所(がしょ)からなるものである」と考える心の傲りを我慢と称するのである。しかし一般には、自己を恃(たの)んで他人を軽んずる意に用いられ、その意味では我執(がしゅう)とほぼ同様の意味である。我執とは、「我ということば」というのが本来の語義で、なにかにつけ「俺(おれ)が俺が」と自己主張してやまない態度をさすのである。仏陀(ぶっだ)は、「人の思いはどこにでも飛んで行くことができる。だが、どこに飛んで行こうとも、自己より愛(いと)しいものをみつけ出すことはできない。それと同じように他の人々にも自己はこよなく愛しい。されば、自己の愛しいことを知るものは、他の人々を害してはならない。」と、自己の立場を止揚(しよう)して他者の立場に転換することを強調したのであるが、これは、「汝(なんじ)の隣人を汝自身を愛するように愛せ」と説いたキリストの精神と相通ずるものである。
なお、我慢の意義は、のちに逆転して、自己主張を抑えることを「我慢する」というに至った。
[高橋 壯]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…これは確認作用を本質とし,同じく三つの構成要素からなり,身体内部の一つの器官である。さらにそれから自我意識アハンカーラahaṃkāra(〈我慢〉)が現れる。これもまた3構成要素からなり,〈わがもの〉という観念の基体であり,根源的思惟機能を精神的原理であると誤認する。…
※「我慢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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