コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

我慢 がまん ātmamāna

4件 の用語解説(我慢の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

我慢
がまん
ātmamāna

仏教でいう7つの慢心の一つ,また4つの根本的な煩悩の一つ。自分のなかに,我 (アートマン) またはわがものがあると思う誤った見解。また心おごる煩悩のこと。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

が‐まん【我慢】

[名・形動](スル)
耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。「彼の仕打ちには我慢がならない」「ここが我慢のしどころだ」「痛みを我慢する」
我意を張ること。また、そのさま。強情。
「―な彼は…外(うわべ)では強いて勝手にしろという風を装った」〈漱石道草
仏語。我に執着し、我をよりどころとする心から、自分を偉いと思っておごり、他を侮ること。高慢。
「汝仏性を見んとおもはば、先づすべからく―を除くべし」〈正法眼蔵・仏性〉
[用法]我慢・辛抱――「文句ばかり言ってないで、もっと我慢(辛抱)することを覚えなさい」のように、一般的に、こらえるの意味では相通じて用いられる。◇「仕事はきつかったが、どうにか我慢(辛抱)した」「食糧不足によるひもじさを我慢(辛抱)した」など、苦しさ・つらさ・痛さ・寒さ・くやしさなどをこらえる場合、「我慢」「辛抱」の用法にほとんど違いはない。◇「我慢」は、そのほかに「笑いだしたいのを我慢する」など、より幅広く使える。「辛抱のよい人」は「辛抱」独特の使い方である。◇類似の語に「忍耐」がある。「忍耐」は文章語的で、「忍耐を要する仕事」「忍耐力に富む」などのように用いられる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

がまん【我慢】

( 名 ) スル
感情や欲望のままに行動するのを抑え堪え忍ぶこと。辛抱すること。 「空腹を-する」 「 -に-を重ねる」 「もはや-がならない」
〘仏〙 七慢の一。実際には存在しない我が自己の中心にあると考え、それを根拠として行動する思い上がった心。おごり高ぶり。 「 -邪慢の大天狗ども/太平記 18
我意を通すこと。わがまま。強情。 「和御前がやうなる-愚痴ぐちの猿智恵を/浄瑠璃・出世景清」
〔彫るときに痛みを我慢することから〕 入れ墨。 〔 が原義〕
[句項目]

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

我慢
がまん

サンスクリット語アスミマーナasmimnaの訳語。仏教教義においては、心の傲(おご)りを「慢」と称して煩悩(ぼんのう)の一種に数えているが、それに7種あるという。そのうち、「私は劣れるものより勝(すぐ)れているとか、等しいものと等しいのである」というように「私は……である」と考える心の傲りが狭義の慢であり、「五取蘊(ごしゅうん)(五つの執着の要素)は我(が)あるいは我所(がしょ)からなるものである」と考える心の傲りを我慢と称するのである。しかし一般には、自己を恃(たの)んで他人を軽んずる意に用いられ、その意味では我執(がしゅう)とほぼ同様の意味である。我執とは、「我ということば」というのが本来の語義で、なにかにつけ「俺(おれ)が俺が」と自己主張してやまない態度をさすのである。仏陀(ぶっだ)は、「人の思いはどこにでも飛んで行くことができる。だが、どこに飛んで行こうとも、自己より愛(いと)しいものをみつけ出すことはできない。それと同じように他の人々にも自己はこよなく愛しい。されば、自己の愛しいことを知るものは、他の人々を害してはならない。」と、自己の立場を止揚(しよう)して他者の立場に転換することを強調したのであるが、これは、「汝(なんじ)の隣人を汝自身を愛するように愛せ」と説いたキリストの精神と相通ずるものである。
 なお、我慢の意義は、のちに逆転して、自己主張を抑えることを「我慢する」というに至った。[高橋 壯]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の我慢の言及

【サーンキヤ学派】より

…これは確認作用を本質とし,同じく三つの構成要素からなり,身体内部の一つの器官である。さらにそれから自我意識アハンカーラahaṃkāra(〈我慢〉)が現れる。これもまた3構成要素からなり,〈わがもの〉という観念の基体であり,根源的思惟機能を精神的原理であると誤認する。…

※「我慢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

我慢の関連キーワード隠忍堅忍耐乏柔和忍辱忍受念ずる物念じ食縛る辛抱堪え忍ぶ

今日のキーワード

日本政策投資銀行

1999年に日本開発銀行と北海道東北開発公庫を統合し、発足した政府系総合政策金融機関。一般の金融機関が行なう金融などを補完・奨励し、長期資金の供給などを行ない、日本の経済社会政策に金融上で寄与していく...

続きを読む

コトバンク for iPhone

我慢の関連情報