七月勅令(読み)しちがつちょくれい(その他表記)Ordonnance de Juillet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七月勅令」の意味・わかりやすい解説

七月勅令
しちがつちょくれい
Ordonnance de Juillet

フランス王シャルル 10世の反動政治を示す勅令で,七月革命の直接原因となったもの。王政復古末期,自由主義ブルジョアの全国的な攻勢の前に,シャルル 10世は 1830年5月 16日議会解散したが,選挙の結果は反政府派の勝利に終った。これに対して王は (1) 未招集の議会の解散,(2) 定期刊行物 (新聞など) の自由の廃止,(3) 選挙法改正 (有権者数を2万 5000人に減少させる,つまり有権者をほとんど大土地所有者に制限する) ,(4) 9月選挙を命じる,の4つの勅令を発布したが,これはブルボン正統主義を守りブルジョアの議会主義を破壊するものであったので,パリ民衆はこれに革命をもってこたえ,ブルボン朝は崩壊した。

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