万勝寺(読み)まんしようじ

日本歴史地名大系 「万勝寺」の解説

万勝寺
まんしようじ

[現在地名]山岡町馬場山田

馬場山田ばばやまだのうち飯高いいだかにあり、妙法山(通称飯高山)と号し、臨済宗妙心寺派。本尊は十一面観音。寺伝によれば、近江延暦寺二世慈覚大師円仁により創建された天台宗飯高山満昌寺は、慈覚大師作の千手観音を本尊とし、広大な寺領を有していたが、戦国時代末期の兵火により焼失した。関ヶ原戦後明知あけち(現明智町)に入った遠山利景は、かつて満昌寺の僧であったため、徳川家康より満昌寺の旧領三八五石余を馬場山田村内で与えられた。利景は明知龍護りようご寺開山の椽室に再興を依頼した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 厄除け 梵鐘 厄年

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android