万年寺跡(読み)まんねんじあと

日本歴史地名大系 「万年寺跡」の解説

万年寺跡
まんねんじあと

[現在地名]枚方市枚方上之町

枚方丘陵の通称万年寺山にある。江戸時代には真言宗醍醐寺末、山号長松山。明治初年に廃絶した。「河内名所図会」は「牧方天王の社頭にあり」として本尊十一面観音坐像は春日作で長八寸、薬師堂の薬師仏は弘法大師作で長一寸八分、行者堂が観音堂の傍らにあり、役行者像を安置すると記す。寺号は天平勝宝(七四九―七五七)の頃当地で銅銭万年通宝が鋳造されたことに由来するという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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