故事成語を知る辞典 「万物は流転する」の解説
万物は流転する
[使用例] 万法は流転するなどというと大げさであるが、物は転々しながらも、いずこかに残る[森銑三*南天荘学園|1941]
[由来] 紀元前五~四世紀のギリシャの哲学者、プラトンが、「クラチュロス」という著作の中で、当時から一〇〇年くらい前のヘラクレイトスという哲学者のものとして紹介していることばから。あらゆる存在は時の流れとともに変化していくことを述べたことばで、ヘラクレイトスはそのことを川の流れにたとえて、「同じ川に二度入ることはできない」とも言ったそうです。ギリシャ語「パンタ・レイ」のままで用いられることもあります。また、仏教的な「流転」の観念と結びつけて使われることもあります。
〔異形〕万象は流転する/万法は流転する。
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