デジタル大辞泉 「流転」の意味・読み・例文・類語 る‐てん【流転】 [名](スル)1 移り変わってやむことがないこと。「万物は流転する」2 仏語。六道・四生の迷いの生死を繰り返すこと。生まれ変わり死に変わって迷いの世界をさすらうこと。「流転三界中」[類語](1)変遷・変動・変転・推移・変移・転変・移り変わり・移る・変わる・変化・変ずる・化する・改まる・移ろう・動く・変える・化ける・転化する・変質する・一変する・一転する・様変わりする・豹変ひょうへんする・急変する・激変する・移行する/(2)輪廻 りゅう‐てん〔リウ‐〕【流転】 ⇒るてん(流転) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「流転」の意味・読み・例文・類語 る‐てん【流転】 〘 名詞 〙① 仏語。六道四生の迷いの生死を繰り返すこと。生まれかわり死にかわって迷いの世界をまどいあるくこと。輪廻(りんね)。流来(るらい)。[初出の実例]「夫菩薩戒者、流転不滅之教也」(出典:菅家文草(900頃)七・顕揚大戒論序)「流転(ルテン)たゆる事なし」(出典:真如観(鎌倉初))[その他の文献]〔八十華厳経‐一六〕② 状態・境遇などが、たえず移り変わること。同じ状態にとどまらず変化していくこと。〔布令字弁(1868‐72)〕[初出の実例]「道徳哲学の歴史は是の流転の歴程を示して余りある」(出典:美的生活を論ず(1901)〈高山樗牛〉五)[その他の文献]〔白居易‐秋晩詩〕③ 次々と受け継がれ伝わること。流れ伝わること。[初出の実例]「今民間に流転するものは尽く贋作にて」(出典:随筆・絵事鄙言(1799)) りゅう‐てんリウ‥【流転】 〘 名詞 〙 =るてん(流転) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例