万部島(読み)まんぶしま

日本歴史地名大系 「万部島」の解説

万部島
まんぶしま

[現在地名]佐賀市水ヶ江

佐賀城の東堀を隔てて水(みず)ヶ江(え)とよばれる地域にある。内堀の水を東へ排水するために小さな水路が多く、万部島は西を内堀、東を水路で隔てられた文字どおりの島であった。佐賀城築城前(竜造寺氏の村中城時代)の永正二年(一五〇五)、ここで国家安泰と万民安楽を目的として法華経一万部の読誦が竜造寺家兼によって行われている。乾享(けんこう)院の開山、天亨が導師であった。次いで天文一四年(一五四五)にも家兼は法華経万部読誦を行っており、これが万部島の名称の起源である(葉隠)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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