朝日日本歴史人物事典 「三井寿讃」の解説
三井寿讃
生年:寛永13(1636)
江戸前期の商家,三井家初代高利の妻。名はかね。生家は江戸両替商中川氏。三井越後屋本貫の地伊勢国松坂(三重県松坂市)に居住し,10男5女を生む。「千人に勝れはげしきしうとめ」殊法,「元来こまか成人」夫高利に従いながら,家族や奉公人に深い心づかいをはらい,家業をよく務める者の扱いの正しさは,豪商三井家繁栄に大きく貢献したものと子孫に評価された。<参考文献>『三井事業史』資料1
(林玲子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報