朝日日本歴史人物事典 「三井高喜」の解説
三井高喜
生年:文政6.9.21(1823.10.24)
幕末明治期の実業家。南三井家高英の8男として京都に生まれる。幼名八十助。天保3(1832)年小石川三井家の養子となり,弘化4(1847)年家督を相続,三郎助と改名。京都両替店を管轄。幕末から維新にかけ外国方御金御用達などの幕府御用や商法会所元締頭取役などの維新政府御用も務めた。幕末維新期の三井経営危機下で三野村利左衛門,三井総領家高福,高朗と共に経営再建と組織改革に尽力。明治9(1876)年三井銀行創立に際し副長就任。18~24年には同行総長を務め,官金取扱中心から民間商業銀行への脱皮に努力した。20年家督委譲後,高喜と改めた。<参考文献>三井文庫編『三井事業史』本編2巻,3巻上
(花井俊介)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報