家庭医学館
「三尖弁閉鎖」の解説
さんせんべんへいさしょう【三尖弁閉鎖(症) Tricuspid Atresia(TA)】
[どんな病気か]
三尖弁が閉じているため、右心房(うしんぼう)から右心室(うしんしつ)に血液が流れず、必ずともなう心房中隔欠損の孔(あな)から、右心房→左心房と流れます。
大血管の位置異常、肺動脈の狭窄(きょうさく)や閉鎖をともなうことがあります。肺動脈の狭窄や閉鎖をともなう場合は、動脈管開存(かいぞん)(「動脈管開存(症)」)が合併していることが多く、動脈管を介して大動脈の血液が肺動脈に流れます。
外科的治療が必要で、フォンタン型手術(先天性心疾患とはの「[外科的治療]」の最終手術)が最終手術になりますが、新生児期や乳児期に肺血流量が減少している場合は、体肺動脈短絡術(たんらくじゅつ)(先天性心疾患とはの「[外科的治療]」の体肺動脈短絡術)が、肺血流量が増加している場合は、肺動脈絞扼術(こうやくじゅつ)が行なわれます。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の三尖弁閉鎖の言及
【先天性心疾患】より
…それらはさまざまな立場から分類されているが,従来よく行われているのは,[チアノーゼ]を示す群(チアノーゼ性先天性心疾患)と示さない群(非チアノーゼ性先天性心疾患)に分けるものである。前者にはファロー四徴症,完全大血管転位,総肺静脈還流異常,三尖弁閉鎖,右胸心などがあり,後者には心室中隔欠損,心房中隔欠損,心内膜床欠損,動脈管開存,肺動脈狭窄,大動脈狭窄,大動脈縮窄などが含まれる。ただしチアノーゼの有無は決定的な違いではなく,前者に分類される疾患においても,ほとんどチアノーゼのみられない例もあり,また後者に分類される心室中隔欠損などにおいても病気が進行した状態においてはチアノーゼが現れることもある。…
※「三尖弁閉鎖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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