ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新生児期」の意味・わかりやすい解説 新生児期しんせいじき 生後4週間あるいは1ヵ月までの時期をいう。この間の赤ん坊を新生児と呼び,この期間は乳児期のなかで特に出生に伴うさまざまの特徴があるので他の時期と区別する。新生児は出産によって母体から分離し,自力で呼吸し栄養をとるようになり,独立の個体としての生活を始める。しかし,全身の発達はまだかなり未熟で幼弱であり,全面的な養護を必要とする。最初の1週間は生理的体重減少,新生児黄疸など出産の衝撃に伴う現象が生じるが,それを乗越えると最もめざましい身心の発達が始る。大脳皮質が未熟で,味覚や触覚などの近感覚はある程度発達しているが,視覚や聴覚などの遠感覚はまだ十分発達していない。運動性は反射と塊運動が主で,有意運動はまだ発達していない。新生児反射 (原始反射 ) と原始行動が特有であるが,これは普通3ヵ月頃から消失する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by