三尾谷郷(読み)みおのやごう

日本歴史地名大系 「三尾谷郷」の解説

三尾谷郷
みおのやごう

現川島町三保谷宿みほやじゆくを遺称地として一帯に比定される。三保谷・水尾谷・美尾屋とも書き、「みおや」などともよんだ。年未詳四月二日の長勝書状写(鶴岡神主家伝文書)に「大蔵稲荷社領武州三尾谷郷」とみえ、鎌倉の大蔵おおくら(大倉)稲荷社領となっていた当郷は同社造営のために課役を免除されていた。当郷を名字の地とする武士に三尾谷(水尾谷)氏がいた。「平家物語」巻一一には「武蔵国の住人、みをの屋の四郎・同藤七・同十郎」とみえ、屋島の合戦における同氏(とくに十郎)の活躍ぶりが描かれる。「吾妻鏡」文治元年(一一八五)一〇月一七日条によれば同日「水尾谷十郎已下六十余騎軍士」は源義経暗殺のため土佐房昌俊に従って京都六条室町亭を襲っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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