三尾野出作(読み)みおのしゆつさく

日本歴史地名大系 「三尾野出作」の解説

三尾野出作
みおのしゆつさく

[現在地名]鯖江市三尾野出作町

足羽あすわ三尾野村(現福井市)の南に続く出作村。天神てんじん山西麓にあり、東はいり村、南は西番にしばん村。北流する日野川が当村の西で天王てんのう川・和田わだ川と合流するため、古来水害に悩まされ開発が遅れた。

慶長三年(一五九八)六月二七日付の越前国足羽南郡立町領内三尾野出作御検地(松谷家文書)によれば総石高二一四・六石、田方八六・九石・段別五町六段余、下畠二・五一石・段別二反余、田畠荒一二五・一八石・段別八町三段余で、屋敷地はなく田畠荒が過半を占める。当出作高はすべて三尾野村藤兵衛の持高であったが、結城秀康の越前入国と同時に、慶長六年五月一一日郡奉行吉田万右衛門は出作分の年貢諸役を免除(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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