精選版 日本国語大辞典 「三折」の意味・読み・例文・類語
みつ‐おり‥をり【三折】
- 〘 名詞 〙
- ① 物を三つに折ること。三か所で等分に折ること。また、その折ったもの。みつおれ。
- [初出の実例]「弓袋の菊とぢ二つ可レ付也、三つ折におりて一つ付。又中に一つ付る事も有」(出典:今川大双紙(15C前)弓法之次第之事)
- ② 「みつおりかえし(三折返)」の略。
- [初出の実例]「髪はつゐみつをりに」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)
- ③ 文楽で、道化役に用いる人形の手。親指の外の四本の指が一つになっており、甲から先が三つに折れるようになっている。手首は軽妙に動くが、指はいっぱいに開かない。
- ④ 備中国(岡山県)から産した障子紙の一種。縦九寸七分(約三〇センチメートル)、横一尺三寸(約四〇センチメートル)のもの。