弓袋(読み)ユブクロ

デジタル大辞泉 「弓袋」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐ぶくろ【弓袋】

ゆみぶくろ」に同じ。
「まづ―の料にとて、白布しろぬの五十反送られけり」〈平家・一〉

ゆみ‐ぶくろ【弓袋】

弓をおさめる袋。ゆぶくろ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「弓袋」の意味・読み・例文・類語

ゆみ‐ぶくろ【弓袋・韔】

  1. 〘 名詞 〙 弓をしまっておく袋。弓を入れて上下を括る。その括り余りの上部の垂れるところを打垂(うちたれ)、打垂の頸のところに結びつけて垂らす色革化粧革という。ゆぶくろ。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. 弓袋〈武家名目抄〉
      弓袋〈武家名目抄〉
    2. [初出の実例]「旧功之老臣諸侯之面々も、今は干戈を箱ものにし、弓を韔にし」(出典:太閤記(1625)一三)

ゆ‐ぶくろ【弓袋・韔】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ゆみぶくろ(弓袋)
    1. [初出の実例]「まづ弓袋(ユフクロ)の料にとて、白布五十端送られけり」(出典:屋代本平家(13C前)一)
  3. ゆぶくろさし(弓袋差)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「弓袋」の読み・字形・画数・意味

【弓袋】きゆうたい

弓衣

字通「弓」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android