日本歴史地名大系 「三明寺経塚」の解説 三明寺経塚さんみようじきようづか 静岡県:沼津市旧駿東郡地区上小林村三明寺経塚[現在地名]沼津市大岡 北小林北小林(きたこばやし)の字三明寺にあった経塚。同所は門(かど)池に北接する地で、安政二年(一八五五)の地震で倒壊し、のち廃寺となった三明寺(近世には臨済宗寺院)の境内にあたっていた。「駿河志料」などによれば、当経塚が発見されたのは享保一九年(一七三四)のことで、三明寺にあった古い塚の老松が暴風で倒れ、そこから大甕とそれを囲むように数多くの小甕(外筒容器か)が発見されたという。小甕のうちの六点に銅製の経筒が収められていて、大甕や小甕・経筒などはいったん持出されたようだが、再び埋納されている。昭和一五年(一九四〇)に再び発掘調査がなされ、四〇点余りの小甕と六点の経筒が再確認された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by