デジタル大辞泉 「一点」の意味・読み・例文・類語 いっ‐てん【一点】 1 一つの点。一つの場所。「平面上の一点」「壁の一点を見つめる」2 わずかなこと。ほんの少し。「一点のかげりもない」3 競技やゲームの一得点。4 作品や品物の一つ。「佳作一点」5 昔、漏刻ろうこく(水時計)で、一時いっとき(今の2時間)を四等分したその最初の時刻。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一点」の意味・読み・例文・類語 いっ‐てん【一点】 〘 名詞 〙① ただ一つの点。また、一つの点状のもの。転じて、ごくわずかなこと。[初出の実例]「一点残燈五夜通、分分落涙寸心中」(出典:菅家文草(900頃)一・残燈風韻)[その他の文献]〔白居易‐後宮詞〕② ひとしずく。一滴。③ 漏刻(ろうこく)(=水時計)で一とき(今の約二時間)を四等分した最初のくぎり。[初出の実例]「辰の一てんばかりに、すざく院に、かんだちめ・みこたちひきゐてまゐり給ぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)④ 仏語。阿字の不生を表わす空点。→阿字(あじ)。[初出の実例]「万象含二一点一、六塵閲二縑緗一」(出典:性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)⑤ 漢字の横に引く棒の一画。[初出の実例]「竪の三点に横の一点を加へては山と云字也」(出典:太平記(14C後)一八)⑥ 「いってんばり(一点張)」の略。[初出の実例]「留てもいっかな一てん老人貝田が抜打後げさ」(出典:浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)三)⑦ 品物一つ。「この商品は残り一点となりました」⑧ 一に当たる評点や得点。「一点の差が合否を分ける」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例