ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三時思想」の意味・わかりやすい解説 三時思想さんじしそうSan-shi-si-xiang 仏陀の死後,時代が下るにつれて仏法が衰えるという歴史観によって,時代を正法,像法,末法の三時に分ける思想。正法の時代は教説 (教) とその実践 (行) と仏になる仏果 (証) がすべてそなわっている。像法には,証を得る者はなくなるが,教と行はなお存し,正法に似た (像) 時代である。末法には,教のみがあって,行も証もない。時限について諸説あるが,一般には仏滅後の 500年を正法,その後の 1000年を像法,像法後の1万年を末法とする。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by