像法(読み)ゾウボウ

デジタル大辞泉 「像法」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ぼう〔ザウボフ〕【像法】

《「ぞうほう」とも》仏語三時さんじの第2期。正法の次の千年間。教法修行は行われて正法時に似るが、悟りが得られなくなった時代像法時

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精選版 日本国語大辞典 「像法」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ぼうザウボフ【像法】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぞうほう」とも。「像」は映像の意 ) 仏語。釈尊入滅後、正法の時をすぎて、教えや修行が行なわれるだけで、さとりが得られなくなった時期をいう。多く正法五百年、像法千年と数えるが、日本では永承六年(一〇五一)がその最後の年と信じられていた。像法時。〔勝鬘経義疏(611)〕
    1. [初出の実例]「世の中像法(ザウほふ)の末になりて」(出典栄花物語(1028‐92頃)うたがひ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「像法」の意味・わかりやすい解説

像法
ぞうほう

仏教用語。正法,像法,末法という三時一つ (→三時思想 ) 。像法とは,仏滅後 500年間,あるいは 1000年間,正法に近似した法が行われる期間意味。実践修行をする人はいても,真の証果に達する者のない期間をいう。

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旺文社日本史事典 三訂版 「像法」の解説

像法
ぞうほう

末法思想

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