20世紀日本人名事典 「三村明」の解説
三村 明
ミムラ アキラ
昭和期の映画撮影監督
- 生年
- 明治34(1901)年1月6日
- 没年
- 昭和60(1985)年12月23日
- 出生地
- 広島県安芸郡江田島町
- 別名
- 別名=ハリー・三村(ハリーミムラ)
- 学歴〔年〕
- 逗子開成中〔大正8年〕卒,ニューヨーク写真専門学校映画科〔大正14年〕修了
- 主な受賞名〔年〕
- カメラマン協会賞〔昭和16年〕「姿三四郎」,毎日映画コンクール撮影賞〔昭和25年〕「暁の脱走」,勲四等瑞宝章〔昭和50年〕
- 経歴
- 大正8年渡米、シカゴのニコラスセン大学予科を卒業後、ニューヨーク写真専門学校映画科で学び、日本人カメラマンとして初めてハリウッドで「嵐ケ丘」などの撮影助手を務めた。昭和9年帰国しPCL(東宝の前身)から「絹の泥靴」でデビュー。「人情紙風船」「馬」「姿三四郎」などを担当。その後新東宝に転じ「暁の脱走」を撮り、また日活では「消えた中隊」で監督も務めた。トーキーの初期から日本映画の撮影技術の基礎を作った。また敗戦後の21年進駐軍の戦略爆撃調査団のカメラマンとなり原爆投下後の広島を撮影した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報