三条実行(読み)さんじょう さねゆき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三条実行」の解説

三条実行 さんじょう-さねゆき

1080-1162 平安時代後期の公卿(くぎょう)。
承暦(じょうりゃく)4年生まれ。父は藤原公実(きんざね)。母は藤原基貞の娘。久安6年従一位,太政大臣にすすむ。三条高倉に邸宅のひとつがあったため三条と号し,三条家始祖となる。応保2年7月28日死去。83歳。著作に「高野御幸記」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三条実行の言及

【三条家】より

…藤原氏北家閑院流で院政期の公卿である公実の男実行を始祖とする。実行は累進して太政大臣に昇り,以後代々左右内大臣または太政大臣に至り清華の家格を得た。笛,装束の家。江戸時代の家禄は470石。幕末・維新の際,実万(さねつむ)実美(さねとみ)父子は尊王攘夷派として知られ,実万は1869年(明治2)忠成公と諡(おくりな)され,後に別格官幣社梨木神社にまつられた。実美は文久3年(1863)8月18日の政変で同志の公卿とともに長州に下った,いわゆる〈七卿落〉の一人。…

※「三条実行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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