三条町村(読み)さんじようまちむら

日本歴史地名大系 「三条町村」の解説

三条町村
さんじようまちむら

[現在地名]大宮市三条町・昭和しようわ

島根しまね村の北西に位置し、東部荒川筋の自然堤防上に古い集落がある。当村から島根村にかけて古代の条里があったといわれ、条里に関係すると考えられる五反田ごたんだ上敷じようしき定敷じようしき条敷じようしきなどの地名が残る(大宮市史)。応安年間(一三六八―七五)の銘のある板石塔婆がある。田園簿によれば高二〇九石、反別は田二〇町余・畑六町七反余、関東郡代伊奈忠治領。承応二年(一六五三)忠治の三男忠重領になった(「寛政重修諸家譜」、小島家文書)。元禄年間(一六八八―一七〇四)検地があり、享保一六年(一七三一)には荒川に沿う八貫野はちかんのの持添新田分が高入れされて幕府領になったと考えられる(「風土記稿」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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