三枡(読み)ミマス

デジタル大辞泉 「三枡」の意味・読み・例文・類語

み‐ます【三×枡/三升】

大・中・小の三つの枡を入れ子にしたもの。いれこます。
紋所の名。1を上から見た形を図案化したもの。歌舞伎俳優市川団十郎の紋所。

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精選版 日本国語大辞典 「三枡」の意味・読み・例文・類語

み‐ます【三枡・三升】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 小さい枡から順に大きい枡の中に重ね入れられるようにした枡。いれこます。
  3. 紋所の名。を上から見た形を図案化したもの。歌舞伎俳優、市川団十郎などの家紋
    1. [初出の実例]「売たさに三升を付る甲かな〈貞佐〉 木々のみどりを潜る帷子〈桑雉〉」(出典:俳諧・梨園(1735)鳥)
  4. 穴一(あないち)の一種。三枡形を描いて、そこに銭を投げる遊び。
    1. [初出の実例]「赤坂の三こうが〈略〉がき大将で、中二階の手合を相手にして、三舛(ミマス)がはじまってゐた」(出典洒落本・二日酔巵觶(1784))
  5. みますもぐさ(三升艾)」の略。
    1. [初出の実例]「もっとりきみなと三升をすへて遣」(出典:雑俳・柳多留‐六一(1812))
  6. みますごうし(三升格子)」「みますつなぎ(三升繋)」などの略。
    1. [初出の実例]「三舛の手ぬぐひ肩にひるかへれば」(出典:洒落本・品川海苔(1789‐1801頃)侠八歯臍)

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