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…日本最古の家紋集。《東山殿御紋帳》ともいう。…
…本来のジェントルマンとは,地代収入によって特有の奢侈(しやし)的な消費生活や教養,政治活動を中心とする行動様式などを維持しえた有閑階級のことである。基本的には,公侯伯子男という爵位をもつ貴族と,身分的には庶民であるが,貴族と同様に〈家紋つきコートcoat of arms〉の使用を認められていた〈ジェントリーgentry〉とがその構成員であった。家紋は盾の形をした枠組みのなかに特定の図案が収められているもので,その家門がかつて武器をもつことを許された階層に属していたことを象徴する。…
…旗の布地は八幡神の宿る聖域であるため,直接図柄をそこへ描き込むことがはばかられ,神の依代の一つとして付加するという意味もあったのであろう。児玉党と呼ばれる武士団は,その団結のシンボルとして唐団扇(とううちわ)の作り物を竿に結びつけていたようで,後世これらの子孫の家々は旗に唐団扇(軍配団扇)を描くようになり,これがやがて家紋となった。源氏の白旗が武家の主流となったゆえか,家紋も二,三を除いては白地に黒の単色となった。…
…ある特定の図案を用いて,個人,一家,一族,団体,結社などを表徴する標識。紋章という呼称は近代になってからのもので,古くは〈家紋〉〈家の紋〉〈定紋(じようもん)〉〈紋じるし〉〈紋所〉などと称していたが,このうち〈家紋〉は厳密にいえば武家の紋のみに用いられた呼称である。団体や結社に用いられるものは記章,バッジと呼ばれることも多く,各種のシンボルマークもこれに近い。…
※「家紋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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