三聖寺前町(読み)さんしようじまえちよう

日本歴史地名大系 「三聖寺前町」の解説

三聖寺前町
さんしようじまえちよう

[現在地名]東山区本町十五丁目

あたらし(現本町十四丁目)の南、本町ほんまち(伏見街道)の五条より一五町目に位置。明治二年(一八六九)本町十五丁目と改称した際、町域に広大な東福寺境内を加えた。

宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」三聖寺前町の項に「此内より東福寺へぬける也。則東福寺のうら門有。是俗に北の門と云」とみえ、当町に面して東福寺裏門(北門)が存した。ちなみに「山州名跡志」は「当寺(東福寺)西面ニ三門アリ。北ノ門ハ多郷社(滝尾社)南一町余ニアリ」とするが、これでは町数が不足する。

「坊目誌」に「天正以来東福寺領に属し、三聖寺町と称す。蓋し東に三聖寺ありしを以てなり」と、開町及び町名の由来を示すが、典拠明示がない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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