三菱A型

日本の自動車技術240選 「三菱A型」の解説

三菱A型

三菱造船(株)が陸軍要請に応じて乗用車製作することになり、1917年、神戸造船所で当時の自動車先進国であった伊フィアットA3ー3型車を参考に荘田泰蔵氏(後の新三菱重工業副社長)等により製作が開始され、1919年に我が国初の量産乗用車として誕生した。1921年迄に試作を含めて22台製作したが、その後航空機に主力を移すことになり乗用車の生産を中止した。なお、三菱自動車の岡崎オートギャラリーの展示車両は、当時の資料を参考に自動車ジャーナリストの池田英三氏の考証、五十嵐平達氏の設計などの協力を基に、1972年に復元したものである。保管場所三菱自動車工業(株)乗用車技術センター   (〒444-8501 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地)
製作(製造)年1917
製作者(社)三菱造船株式会社神戸造船所
資料の種類複製(レプリカ)
現状展示(静態)・公開
車名三菱A型
モデル名フィアットA3-3型
会社名三菱造船㈱
製作開始年1917
車種・用途用車
実車所在/模型三菱自工岡崎
スタイルセダン
ドア数4ドア
乗員7名
車両重量1,315kg
構造木骨鋼板
バンパーなし
ステップなし
全長3,830
全幅1,620
全高2,070
タイヤサイズ゙760×90
特徴フィアットA3-3型をスケッチし製作
フレーム鋼板、梯子型
前軸リジット半楕円リーフ
後軸リジット半楕円リーフ
軸距2,727(2,640)
前トレッドx後トレッド1,422mm
車高調整なし
ステアリング丸ハンドル
ダンパーなし
スタビライザーなし
走行安定装置なし
冷却/気筒配列水冷/直4
弁機構SV(OHV)
内径x行程79.4×139.7mm
排気量2,765(977)cc
点火系マグネット式
最高出力/回転数35HP(55PS)
ハイブリッドシステム形式なし
変速機4段
駆動方式FR
モード燃費-
参考文献三菱自動車工業(株)社史
その他事項前照灯:アセチレン灯;ワイパー:なし;足ブレーキ:リヤーのみ;手ブレーキ:センターシャフトブレーキ;比出力:12.6(56.3)HP/L;最高速度:25~32km/h;燃費率:6km/L;

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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