三角西港(読み)みすみにしこう

百科事典マイペディア 「三角西港」の意味・わかりやすい解説

三角西港【みすみにしこう】

熊本県の宇土半島先端に位置する,わが国で3番目に築かれた近代港湾三角ノ瀬戸に面し,大矢野島に対峙する。1887年に埠頭が完成,道路や水路なども整備され港町として繁栄,1899年には貿易港に指定された。しかし1903年に開通した鉄道は東港までとされ,以降西港は旧港として取り残された。反面,その後の大きな改変なども行われず原形をとどめていたことから,2015年,〈明治日本の産業革命遺産 製鉄製鋼造船石炭産業〉の構成資産の1つとして世界文化遺産に登録。

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事典 日本の地域遺産 「三角西港」の解説

三角西港

(熊本県宇城市三角町三角浦)
選奨土木遺産」指定の地域遺産。
1887(明治20)年竣工。明治初期のオランダ式築港の中で最も成功した港

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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