三郎兵衛新田(読み)さぶろべえしんでん

日本歴史地名大系 「三郎兵衛新田」の解説

三郎兵衛新田
さぶろべえしんでん

[現在地名]焼津市三和みわ

上小田かみおだ村の北、中根なかね新田の東に位置し、木屋きや川の左岸に立地する。芝切は遠江国榛原はいばら河根かわね(現中川根町)から上小田に移住した小長谷氏で、初代は当地に津島つしま神社を創建し、天正一九年(一五九一)に没したと伝える。江戸時代には代々三郎兵衛を襲名し庄屋を勤めた。上小田村の百姓が当地の開墾に当たり当初は同村に含まれたが、江戸時代初期に分村したという(大富村史)。元禄郷帳に村名がみえ、高九〇石余。国立史料館本元禄郷帳では田中藩領、以後幕末まで同藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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