三重重ね(読み)ミエガサネ

デジタル大辞泉 「三重重ね」の意味・読み・例文・類語

みえ‐がさね〔みへ‐〕【三重重ね/三重襲】

三重になっていること。また、そのもの。
裏と表との間に中陪なかべを入れて仕立てた衣服
「五位十人は、―の唐衣」〈宿木
三重襲の扇」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「三重重ね」の意味・読み・例文・類語

みえ‐がさねみへ‥【三重重・三重襲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 布帛を三枚かさねること。特に衣類などで、中陪(なかべ)を入れて三重にしたもの。
    1. [初出の実例]「唐裳、摺裳、綾の細長、みへがさねの袴添へたる女の装五具」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
  3. みえがさね(三重重)の扇」の略。
    1. [初出の実例]「かのしるしの扇は桜のみへかさね」(出典:青表紙一本源氏(1001‐14頃)花宴)

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