中陪(読み)ナカベ

デジタル大辞泉 「中陪」の意味・読み・例文・類語

なか‐べ【中陪/中倍/中重】

《「なかへ」とも》衣服などの間に重ね入れること。また、そのもの。近世では、小袿こうちぎ袖口・襟・裾などで、表地ふきとの間に入れた別の色の絹地

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精選版 日本国語大辞典 「中陪」の意味・読み・例文・類語

なか‐べ【中陪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三枚の重ねのうち、上と下の間に重ね入れた部分。近世は表地と裏地との間に入れる小縁(こべり)
    1. [初出の実例]「紅の打ちたるなかへにて、葛の形に彫りて青きを下に重ねて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)根合)
  3. 物の中に隔てとしてはさみ込む薄い鳥の子紙。
    1. [初出の実例]「茶碗の枕をたてまつるとて、薄様のなかへをやりて此歌を書て」(出典:古今著聞集(1254)五)

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