上ノ内遺跡
うえのうちいせき
[現在地名]いわき市勿来町 上ノ内
鮫川に沿って西から東へ張出す洪積台地上に位置し、標高二四メートルを測る。台地上には四沢貝塚や住吉古墳などがある。昭和五八年(一九八三)宅地造成に伴う発掘調査が行われ、縄文時代中期から江戸時代にかけての複合遺跡であることが判明。縄文時代中期末や後期の竪穴住居跡七棟、弥生時代後期の竪穴住居跡一三棟、平安時代の竪穴住居跡二九棟と、それに伴う貝塚や墓跡・土坑群が検出され、各時期の集落の一端をうかがい知る好資料を得た。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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