上ノ内遺跡(読み)うえのうちいせき

日本歴史地名大系 「上ノ内遺跡」の解説

上ノ内遺跡
うえのうちいせき

[現在地名]いわき市勿来町 上ノ内

さめ川に沿って西から東へ張出す洪積台地上に位置し、標高二四メートルを測る。台地上には四沢しさわ貝塚住吉すみよし古墳などがある。昭和五八年(一九八三)宅地造成に伴う発掘調査が行われ、縄文時代中期から江戸時代にかけての複合遺跡であることが判明。縄文時代中期末や後期竪穴住居跡七棟、弥生時代後期の竪穴住居跡一三棟、平安時代の竪穴住居跡二九棟と、それに伴う貝塚や墓跡・土坑群が検出され、各時期の集落一端をうかがい知る好資料を得た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android