上伊豆島村(読み)かみいずしまむら

日本歴史地名大系 「上伊豆島村」の解説

上伊豆島村
かみいずしまむら

[現在地名]郡山市熱海町上伊豆島あたみまちかみいずしま

下伊豆島村の西、阿武隈川の支流藤田ふじた川中流域の北側山間部に立地。江戸時代初期までは上飯津島とも記した。永享一一年(一四三九)頃のものと推定される安積三郷田地注文(相殿八幡文書)北郷のうちとして「上飯津嶋 四丁」とある。鹿島神社の鰐口銘(松藩捜古)に享禄三年(一五三〇)の紀年と「施主 上伊豆嶋村 藤原親祐」とある。同社の元和七年(一六二一)の棟札(同書)には「上津嶋村」の旦那添田喜右衛門ら氏子が社殿を造立したとあり、当村の須田上総守など三名の大工名がみえる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録には上飯津島とみえ、高二九一石余。宝暦一〇年(一七六〇)の二本松領郷村高辻帳(福島県史)には上伊豆島村とみえ同高。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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