上利員村(読み)かみとしかずむら

日本歴史地名大系 「上利員村」の解説

上利員村
かみとしかずむら

[現在地名]金砂郷村上利員

あさ川の上・中流にあり、北は赤土あかつち村・下宮河内しもみやかわち村。佐竹知行目録(彰考館蔵)の天文六年(一五三七)七月二六日に「年数内わつきよくかた 前沢九郎次郎」とみえる。「常陸国北郡里程間数之記」には「上利員中利員元一村なりしか、古く分村と成て上中ノ名を負とぞ」とある。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「上年数村」とみえる。年数としかずの三村分割は文禄三年(一五九四)の頃と推定される。寛永一五年の御代官郷高帳(「田制考証」所収)によると八〇石余が蔵入地となる。同二一年の御知行割郷帳によると高七三四石余のうち一三〇石余の蔵入地を除き飯田新右衛門ら七人の家臣の給地で、租率は田五ツ七分、畠七ツ五分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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