デジタル大辞泉 「上刺」の意味・読み・例文・類語 うわ‐ざし〔うは‐〕【上刺(し)】 1 布などを補強するため、太糸で碁盤の目のように縦横に縫うこと。また、縫ったもの。刺し子。2 狩衣かりぎぬや直垂ひたたれの袖や裾、または裳もの腰に刺し通した組紐。3 「上刺し袋」の略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「上刺」の意味・読み・例文・類語 うわ‐ざしうは‥【上刺】 〘 名詞 〙① 布などを堅固にするために、やや太い糸で碁盤の目のように縦横に刺し縫いをすること。また、そのもの。刺子(さしこ)。[初出の実例]「黒丸と云御中間に、表差(ウハサシ)したる袋持たせて」(出典:源平盛衰記(14C前)一三)② 狩衣(かりぎぬ)、直垂(ひたたれ)などの袖くくり、裾くくり、袴の紐などを大針、小針に縫い刺した組緒。[初出の実例]「うはざしは、玉を貫きてぞ飾られ侍りける」(出典:今鏡(1170)二)③ 「うわざしぶくろ(上刺袋)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例