上小田中村
かみこだなかむら
[現在地名]中原区上小田中
東は小杉村・宮内村、西は新城村、南は下小田中村・今井村に接する。南方を北東から南西へ中原道が通り、東境を北西から南東へ二ヶ領用水が流れる。北西部の大ヶ谷、東南部の神地に分れ、神地はしばしば独立村として扱われることもあった。
承安元年(一一七一)の武蔵国稲毛本庄検注目録(県史一)には「(小脱か)田中郷鎮守三段」とあり、稲毛庄の一部。長寛二年(一一六四)七月一八日の末成等押取雑物注進状(陽明文庫蔵「兵範記」仁安二年秋巻裏文書)に「御年貢准八丈絹弐佰拾弐疋弐丈稲毛百八十疋二丈、小田中卅二疋」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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