上岩田遺跡(読み)かみいわたいせき

日本歴史地名大系 「上岩田遺跡」の解説

上岩田遺跡
かみいわたいせき

[現在地名]小郡市上岩田 西大添・出口・東野口・大添・平塚など

宝満ほうまん川左岸扇状台地上の遺跡。平成八―九年(一九九六―九七)に発掘調査が行われ、一六・六ヘクタールにわたって遺構が確認された。縄文時代から奈良時代にわたる落し穴状遺構・住居跡・掘立柱建物跡・土坑・周溝状遺構・土壙墓・甕棺墓・木棺墓・火葬墓古墳・道状遺構・小ピット・基壇・柵列・土採り穴など、多岐多様にわたる発見があった。甘木鉄道松崎まつざき駅の北隣り一万七〇〇〇平方メートルは、国指定史跡小郡官衙遺跡群の一部を構成する保存地区。東西二区に大別され、西区は基壇(通称「平塚」)を南限とし、その北方南北と東西方向の掘立柱長舎四棟、その中心に正庁に比定される五間・四間の掘立柱建物一棟がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「上岩田遺跡」の解説

かみいわたいせき【上岩田遺跡】


⇒小郡官衙遺跡群(おごおりかんがいせきぐん)

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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