上岩田村(読み)かみいわたむら

日本歴史地名大系 「上岩田村」の解説

上岩田村
かみいわたむら

[現在地名]小郡市上岩田

宝満ほうまん川中流左岸に位置し、西は同川を挟んで大板井おおいたい村に、北は井上いのうえ村に接する。地名は老松おいまつ宮の鎮座地を神磐戸かむいわとと称したことによるともいう(「上岩田老松宮縁起」吉浦家蔵)平塚ひらつか地区では井上廃寺より古いと考えられる寺院の金堂の基壇が発見され(上岩田廃寺と命名)西野口にしのぐちにかけての遺跡は上岩田遺跡とされた。南西端のはちは条里制の遺称地名とみられる。


上岩田村
かみいわたむら

[現在地名]小国町上岩田

小国沢おぐにさわ村の北西、北は楢沢ならさわ村、南は太郎丸たろうまる村。小国東組に属する。近世初めは高田藩領、天和元年(一六八一)幕府領、天保二年(一八三一)から桑名藩領。正保国絵図に岩田村とあり、高二一九石余。天和三年の越後中将御領覚では上岩田村とみえ、高二四六石七斗余、ほかに二一石一斗余の新田がある。元禄五年(一六九二)の小国東組郷鏡帳(林久氏蔵)では田一八町余・畑屋敷五町三反余。新田は田地のみ二町二反余。水下一八〇石を灌漑する大円堰など用水堰が五ヵ所ある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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