上平良村(読み)かみへらむら

日本歴史地名大系 「上平良村」の解説

上平良村
かみへらむら

[現在地名]廿日市町上平良・串戸くしど四丁目

下平良村の北西可愛かわい川の上流域にある。元禄一三年(一七〇〇)平良村が上下二ヵ村に分村して当村が成立した(→下平良村。大永八年(一五二八)三月一三日付の友田興藤預ケ状(大願寺文書)に記される「原名」の地は現にえばらのことで、当時、厳島の大願だいがん寺造営領とされている。原は二重原・贄原とも記された。また天文二三年(一五五四)一一月一日付の毛利元就同隆元連署預ケ状(厳島野坂文書)にみえる「大原御衣領」の地は現在大原おおはらの小字名として残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android