上戸沢宿(読み)かみとざわしゆく

日本歴史地名大系 「上戸沢宿」の解説

上戸沢宿
かみとざわしゆく

[現在地名]白石市小原 上戸沢

奥州街道の伊達だて桑折こおり(現福島県伊達郡桑折町)から出羽に出るしち宿しゆく街道の福島方面から数えて第一宿。桑折宿から小坂こさか宿(現伊達郡国見町)を過ぎて伊達・刈田かつたの郡境小坂峠を越え、約一キロほど下ったところ。小坂宿まで一里一二町四三間、下戸沢宿まで三四町四三間(小原村安永風土記)

当宿の世襲検断役であった木村家に伝わる「先祖代勤功留嘉永三庚戌歳改正十代目検断三郎兵衛改録」(木村家と先祖)によれば、初代木村惣兵衛が寛永元年(一六二四)検断役を仰せ付かったとある。上戸沢の番所の設置は同一三年と思われるので、宿の成立はこの間のこととみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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