上杉川村(読み)かみすぎかわむら

日本歴史地名大系 「上杉川村」の解説

上杉川村
かみすぎかわむら

[現在地名]村松町上杉川

早出はいで川支流の杉川上流にある。河岸段丘上に点在する大中野おおなかの小中野こなかのたに栗山くりやまの各集落の総称。下流は下杉川村。正保国絵図では下杉川村と一村扱い。万治二年(一六五九)の村上藩主松平直矩による検地帳(村松町史)では村高一〇三石七斗余。幕府領のときの宝永七年(一七一〇)の川内組高覚帳(落合家文書)では高四三石三斗余。この差は万治二年検地が実態に合わない苛酷な検地であったため、榊原氏時代の寛文八年(一六六八)八月に永荒地改が実施され、高切捨が行われたからである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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