上杉治憲敬師郊迎跡(読み)うえすぎはるのりけいしこうげいあと

国指定史跡ガイド 「上杉治憲敬師郊迎跡」の解説

うえすぎはるのりけいしこうげいあと【上杉治憲敬師郊迎跡】


山形県米沢市関根にある、米沢藩主上杉治憲(鷹山(ようざん))が、来訪した師を郊外に赴いて出迎えた羽黒神社内に残る跡。羽黒神社は古くからあり、当時は羽黒堂と呼ばれていた。1796年(寛政8)、鷹山は師・細井平洲を江戸から招いた際に、平洲をまず羽黒堂で出迎え、近くの普門院でもてなした。平洲がこのことを弟子への手紙に書いたため、後世に敬師の美談として流布するようになった。1935年(昭和10)、羽黒神社の本殿境内などと普門院とをあわせて「上杉治憲敬師郊迎跡」として国の史跡に指定された。羽黒神社へはJR奥羽本線関根駅から徒歩約5分。普門院へは、同駅から徒歩約8分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報