上梅香
うわばいこう
[現在地名]水戸市梅香一丁目
藤沢小路の南に東西に通じる町で、西は大坂町、東は下梅香の北端に至る。
梅戸・梅巷・梅香巷などと表したともいう(水府地理温故録)。この地に住んだ藤田幽谷の詩「戊寅正月二十日、青藍舎開講、講周易、既而与
来会諸子
飲酒、分
韻得
覃」(「幽谷全集」所収)のなかに「幽谷鶯遷梅巷裡」とあり、中納言藤原基量に「梅戸春風」と題する詩もあり、また「水戸紀年」の貞享四年(一六八七)一一月の記事には「上杉兵部ノ邸ハ梅巷ニアリ」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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