日本歴史地名大系 「上槻村」の解説 上槻村こうつきむら 長崎県:下県郡厳原町上槻村[現在地名]厳原町上槻久根(くね)村の北にあり、西海に臨む。古代の銀の貢納に関連させて久根村の古名が大調(おおつき)で、上槻は小調(こつき)であるという(津島紀事)。中世は佐須(さす)郡内と考えられる。康正二年(一四五六)五月日の某所領注文(与良郷宗家判物写)によれば、「こつきはま」ほか二六所が平右衛門に宛行われた。文明三年(一四七一)「くねのかま」「こうつきのかま」「つくものかま」(塩焼竈であろう)など一一ヵ所が宗中務少輔に安堵された(同年閏八月一五日「宗貞国安堵書下」馬廻判物帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by